たまお(ニワシドリ)の日記

感想つれづれ。飛び道具は持たないでお入りください。

NY旅行中に軽い気持ちで「SLEEP NO MORE」を見に行ったら、魂を持っていかれた話[導入篇]

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NYですごいものを見てきてしまいました。

 

さてここは、開設してからエントリー3つで終わっていた私のブログ

まさに…、うつくしき『ザ・3日坊主』。ほんとうに3回しか更新されてない。

人間、いやわたしの意思の弱さを可視化し、世間に晒すこと2年。もはや存在を忘れたい…このままネットの海に不法投棄しておくつもりでした。パスワードも忘れていたし。

しかし、そのパスワードを掘り起こしてでも更新したくなる体験が起きたのです。

それがNYで見てきたオフブロードウェイ「SLEEP NO MORE」であります。

 (導入なのでネタバレなしでお話しします)

 

●それはちょっとしたおすすめから始まった

 

お休みでNYにきたものの、あまり予定を詰め込まずにホテルでごろごろしていました。着いて2日目の夜もごろごろしていると、仕事の友人から「『SLEEP NO MORE』を見たらいいよ」とのメッセージが。

 

このときは『SLEEP NO MORE』が劇であることも知らず、とりあえずGoogle先生に質問することにしました。

 

そもそも今回はノープランの一人旅、当然ながらブロードウェイは何も予約していませんでした。ミュージカルは劇団四季でひととおり見ましたしたし、随分前にNYでもライオンキングとシカゴを見ました。そのときはノリの荒々しさといいますか、いまいち楽しむことができなかったのです。

 

しかし友人の「絶対見たほうがいい。私は3回行った」「帰ってきて見に行った人同士で話すと余計楽しい」とのおすすめに、さらに内容を掘り下げて検索してみました。

 

●グーグルにおすすめされるポイントが(良い意味で)怪し過ぎる

 

検索して出てくるのは、およそブロードウェイのイメージとは異なるものでした。

 

廃ホテルの中で行われる予測不能の演劇

・ホテルは6階、部屋は100以上ある

・見ている人はその中を自由に行き来しながら観劇する、何を目撃するかはその人次第

・全員仮面をかぶる

 

特に最後の「仮面をかぶる」あたりは意味不明です。予測不能、というあたりも、従来のミュージカルとはかなり違ったおもむきであるということが分かります。そもそも、肝心のストーリーがいまいち分かりません。「これはなんだか面白そうなにおいがする…」と急遽チケットを予約することにしました。

 

滞在中の急な予約なので、直接サイトから申し込むしかありません。

今回の劇場となるMcKittrick Hotelのサイトから申し込みます。

mckittrickhotel.com

 

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メニューの左上に「SLEEP NO MORE」ボタンがあり、日時と曜日を選びます。日時と曜日を選ぶ場所には、他のタイトルも混ざっているので、ご注意を。

 

このとき私の滞在中で、通常(Standard)チケットで空いていたのは深夜(22時)しかありませんでした。上映時間はマックス3時間。さすがに25時のチェルシーをひとりで移動するのは怖いので、やむをえず18時のプレミアムチケット(160ドル)を予約。通常が99ドルぐらいでしたので、かなり割高です。

 

正直、高い…でもそんなにしょっちゅう来ることもないだろうしNY 来たので演劇も見ておこう、ぐらいの気分でした。これがまさか旅のハイライトになろうとは。

 

こんなeチケットが送られてきて、気分が上がります!ウェーイ!

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●予約したところで、あわててシェイクスピアの『マクベス』を雑に予習

 

今さらですが、そもそもこの劇は何の話なのでしょうか。友人からは『マクベス』をさらっと復習しておけ、とのアドバイス。『SLEEP NO MORE』が有名なシェイクスピアの科白から取られているっぽいことは私にも分かります…たぶん。「お前が眠りを殺した!」みたいな奴だよね?

マクベスって、確か…

奸臣にそそのかされ、奥さん殺しちゃって、で最後に「うおおおおおお、しまった」って後悔して、自分も死ぬやつ…かな?

 

…違います、それは「オセロ」です。私のシェイクスピアの理解度はそのぐらいでした。

 

不安だったので、とりあえずwikiでストーリーをざっと確認。わかったわかった、王とか殺すやつね。あと、「もし、あの森が動いてきたら…!!」みたいな科白のやつだ。たぶん。

マクベス (シェイクスピア) - Wikipedia

 

そんな雑な予習しかしなかった私にあまり語る権利はないと思うのですが、さてこの観劇には、そもそも予習は必要なんでしょうか?ちなみにわたしの観覧後の見解は

 

 まあ、どっちでもいいかな

 

という感じです。

他の方の感想を読んでも、圧倒的に「さらっとでも予習した方が良い」派が多かったです。ただ、どのみち、あらすじどおりにストーリーを追うことはほぼ不可能なんですよね。

 

とりあえず主人公だったりを把握しておくのはよいかもしれません。いちおう間違いなくバッドエンドです。幸せなストーリーで感動したい場合はちゃんとしたブロードウェイに行くべし! 

 

●注意事項を確認しましょう

 

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履きやすい靴を履いてきてください。

コンタクトレンズを強く推奨します

・全ての観客は観劇中にマスクをつけなくてはなりません。

・コートや財布、バッグは持ち込めません。

・6:00の回を申し込んだ方は、遅くとも7:00までに入ること。

・その他、マキシミリアンズゲスト(今回私が頼んだプレミアチケット)は優先的に入れるよ…等の案内が。

 

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16歳以下はNG

・光るものを持ち込んではいけません。

・読者は「心理的に激しいシーン」に出くわします

 

さて、私はいつも眼鏡を装着しておりますので、注意書きを読んでいて「眼鏡、無理なのー?」と心が折れそうになりました(もう予約しちゃってるし)。しかもそのマスクが、こんな奴なんです。

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あ、これ無理じゃないかな…??

しかしその後、眼鏡でも観劇したというレビューを発見して一安心。ちなみに、マスクの下になんとかかけることが可能です。ただ、靴はヒールとか絶対NGだと思います。ストーリーの予習よりもコンタクトよりも何よりも、靴が大事です。

 

さて、こんなところで、準備は良いでしょうか。次に観劇に参りたいと思います。

 

つづく